製品&ソリューション

クラウド型収蔵品管理システムI.B.MUSEUM SaaS

平成24年3月、 I.B.MUSEUM SaaS は大幅な機能拡張を実施いたしました。
ここでは、「博物館クラウド」の最新機能の一部をご紹介いたします。

単なるおまけ機能ではありません。本格派です。

何かと蔵書が増えがちな博物館。学芸業務の現場では、以前から「図書も一緒に管理できないか」というお声を耳にしてきました。 当然、I.B.MUSEUMSaaSにも「ぜひ管理用のページを作って欲しい」というご要望を多数いただいております。 そこで、今春のバージョンアップで実装いたしました。

図書管理機能は、収蔵品とともに館で所蔵している書籍や雑誌などを、資料情報と同様に登録できる機能です。 単に書名や著者名などを入力するだけの簡易的なものではなく、バーコード読み取り機能、そして図書の貸出管理機能まで備えた本格派。 図書専用システム並みの豊富な機能となっておりますが、もちろん追加費用をお支払いいただく必要はありません。

収蔵品データベースと図書データベースは別々に管理できるので、収蔵品特有の共通項目の制約を受けずに図書項目の設定が可能です。ぜひお試しください。

ますます充実するI.B.MUSEUM SaaSの機能群。
今回のバージョンアップでは、 特に「博物館クラウドとしての使い勝手」に着目し、さらに利便性を追求しました。
「現在、所蔵していない資料」の管理も可能になりました

受入や収集を検討している資料は、まだ館の収蔵品ではないので、当然「管理」はできません。 しかし、その段階で検討用のリストを作成できる機能を追加しました。

受入が決定した際に、該当資料のステイタスを変更すれば、その場で即座に収蔵品データベースに取り込まれます。 これによって、収集予定の管理や新収蔵資料のデータベース作りが大幅に容易になります。

この機能を利用すれば、たとえば所蔵資料と他館から借りた資料を合わせて展覧会を開催する際などにも、 展覧会データや出品リストの中で両者を一元的に登録・管理することができます。

必要なアクセス環境を、必要とする人だけに

担当者それぞれのIDをもとに、アクセス権限を細かく設定できます。分野別の担当者がおられる館におすすめの機能です。

たとえば、歴史分野の担当者の方なら、「歴史の資料は更新、削除とも可能で、 考古や美術資料は閲覧のみ」といった、詳細な権限設定が可能です。より安全なデータの運用を実現しましょう。

資料と人物、それぞれの詳細情報へと自由に行き来

美術作品などの詳細情報画面では、作家の詳細情報にジャンプすることが可能です。 しかし、その逆、つまり「作家の詳細情報から作品一覧へジャンプすること」はできませんでした。 新バージョンでは、これが可能となっています。

作家の作品一覧は、I.B.MUSEUMSaaSが自動的に作成。 しかも、作家の詳細情報画面でその人物の作品一覧を閲覧する際には、 より分かりやすいように作品詳細がポップアップ表示されるようになりました。 ちょっと分かりにくい説明ですが、お使いいただけば「なるほど!」と言っていただけることでしょう。

資料の大分類同士でも、主従で階層化して管理

「資料群名」と「資料」、「雑誌」と「雑誌巻号」など特定の他分類を下位階層として設定できます。 「早稲田家文書」の下に「早稲田家入払帳」を登録するなど、資料情報に階層をつけて管理できますので、 図書だけでなく古文書などにも便利です。

「グループ館」なら、互いのデータベースに乗り入れ可能

グループ館として登録すると、1つのユーザーアカウントで、 そのグループ内の他館データベースにスイッチしてログインすることができるようになりました。 たとえば、同じ市の博物館と資料館で別々にI.B.MUSEUMSaaSにご契約の場合でも、 それぞれの館の情報を互いに共有することが可能になったのです。

上記のようなケースでは、かなり便利にお使いいただけるはずです。 もちろん、この設定は弊社で厳重に管理いたしますので、セキュリティの面もご心配には及びません。

IPアドレス指定による限定的な一般公開機能

たとえば、「インターネットでは資料情報を公開しないが、 館内の来館者モニターでは検索できるようにしたい」といった場合に、 その端末専用に資料の閲覧許可を発行することが可能になりました。来館者サービス向上にぜひお役立てください。