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2020.09.02
注目される非接触型情報提供— ミュージアム展示ガイド「ポケット学芸員」導入事例集 発行のお知らせ
弊社関連会社である株式会社ミュージアムメディア研究所(東京都新宿区、代表取締役:内田剛史)では、このたび「ミュージアム展示ガイド『ポケット学芸員』導入事例集」を発行いたしましたので、お知らせいたします。
新型コロナウイルスの終息時期の予測がつかず、想像以上に長期化しそうな気配に不安を抱える昨今。経済活動を再開した社会では「非接触」が新たな常識と化し、官民ともにあらゆるサービスが対応を強いられることになりました。全国の博物館も同様で、ほぼすべての施設が接触型の館内サービスを一斉に停止。音声ガイド端末の貸出やタッチパネル端末の稼働、そして職員による対面型の展示案内などが軒並み中止を余儀なくされる中で、いま、急速に需要が高まっているのが、来館者のスマートフォンに情報を直接配信できる展示ガイド用アプリです。
本書は、すでに全国70館以上で導入実績を持つスマホアプリ『ポケット学芸員』の現場情報をレポートするオリジナル冊子です。クラウド型収蔵品管理システム<I.B.MUSEUM SaaS>の付帯機能である同アプリは、システム利用館であればもれなく無料で利用できる共有ツール。従来型の「公式アプリ」のように各館が独自に開発・運営する必要がなく、利用者にとってもひとつのアプリで全導入館をカバーできることから、非接触サービスの一環として今後も導入が進むものと思われます。
システム内に日々蓄積する画像や音声、テキストデータをそのまま配信できるポケット学芸員は、新型コロナ禍以前は「東京五輪を見据えたインバウンド対策」として注目が高まっていました。開催予定が近づく中で、導入現場にまつわる先行事例情報はさまざまな機会を通じてレポートしてきましたが、今回は新規取材記事や特別寄稿に加え、これらの過去記事を再録した特別編集版。「新しい日常」に向けて知恵を絞るミュージアムの姿を、ウィズコロナ時代の来館者サービスのヒント集としてお届けするものです。
飛沫感染・接触感染の防止という大前提のもと、来館者の安心と満足を同時に実現するには、何が必要なのか。印象的なアプリ活用アイデア、あるいは企画の実現に向けた関係者の努力の足跡なども含め、いま知っておきたい「ミュージアムの共有アプリ活用」をワンストップでお伝えする、ヒント満載の総集編型レポートブック。本書が博物館及び関連施設・機関の皆様に、少しでもお役に立てば幸いです。
冊子概要
【タイトル】注目される非接触型情報提供 ミュージアム展示ガイド「ポケット学芸員」導入事例集
【体裁・判型】A4 モノクロ
【ページ数】80ページ
【発行日】令和2年8月31日
【内容】
- はじめに/求められる「非接触型情報提供」
- [特別寄稿]逸翁美術館・小林一三記念館でのポケット学芸員スタートに当たり
- [特集]特徴的なアプリ活用法 「参加型アプリ」という新しい戦略(神奈川県立歴史博物館)/「プロの技」で付加価値を高める(中原中也記念館)/「ご本人登場」のサプライズ(九州産業大学美術館)/館内のバリアフリーにアプリを活用(高松市讃岐国分寺跡資料館)/アプリからデジタルアーカイブへ(草津市立草津宿街道交流館・史跡草津宿本陣)
- [再録]先行ミュージアム訪問
- 導入館インデックス
- 導入効果レビュー
- [考察]「共通アプリ」の可能性