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2021.03.16
「西田幾多郎ノート類デジタルアーカイブ」に<I.B.MUSEUM SaaS>が採用されました。
石川県西田幾多郎記念哲学館がこの3月10日に公開した「西田幾多郎ノート類デジタルアーカイブ」に、早稲田システム開発株式会社(東京都新宿区)が提供する収蔵品管理システム<I.B.MUSEUM SaaS>が採用されましたので、お知らせいたします。
西田幾多郎ノート類デジタルアーカイブ:https://websites2.jmapps.ne.jp/nishidanote/
「西田幾多郎ノート類デジタルアーカイブ」とは
「京都学派」を形成した西田幾多郎は、明治から昭和にかけて活躍した世界的な哲学者。2015年10月に講義ノートや思索ノートなど大量の直筆資料が発見されたことから、生誕150年の2020年に注解を付した翻刻が『西田幾多郎全集 別巻』として刊行されました。これに伴い、貴重な資料の数々を広く公開し市井の研究者に寄与するとともに、より多くの人々に西田哲学の素晴らしさを紹介する窓口となることを目指して構築されたのが、本デジタルアーカイブです。
「西田幾多郎ノート類デジタルアーカイブ」の特徴
わが国有数の哲学者が記した大量の直筆ノートが新たに発見され、それがくまなく公開されたことは、研究者にとっては驚愕のニュースです。そこで、本データベースは、ノートの使用目的や時期から使用言語、出版物との対応まで、多種多様な切り口で資料を検索できるよう綿密に設計されました。200ページ近くに及ぶような分厚いノートも全ページにわたって画像データが公開されており、鮮明に拡大して閲覧可能。個別のノートについての詳しい解説も添えられるなど、細部まで配慮が行き届く充実したデジタルアーカイブに仕上げられました。
研究用途を想定して使いやすくまとめられた一方、西田哲学の入門者でも直感的に閲覧できるよう、ビジュアルなデザインを採用。講義、思索といったカテゴリごとの検索のほか、年譜から時期ごとのノートへと直接移動することも可能です。また、写真をふんだんに使用した特設サイトでは、ノートの内容から公開の意義まで詳しい解説が添えられるなど、「西田哲学」の魅力をより多くの人々に発信する契機となることが期待されています。
クラウド型収蔵品管理システム<I.B.MUSEUM SaaS>の採用理由
今回、新たにノート類のデジタルアーカイブを進めるにあたっては、同館が従来より利用していた<I.B.MUSEUM SaaS>のデータ公開機能が活用されています。収蔵品の公開データと切り離し、それでいて追加費用をかけることなく専用の検索サイトを運営できる点が高く評価され、デジタルアーカイブの構築も極めてスムーズに進行しました。
<I.B.MUSEUM SaaS>は、博物館の業務管理に特化した収蔵品管理のためのクラウドサービスです。ミュージアムデータのためのプラットフォーム構築プロジェクト「MAPPS」の基幹部分を担うシステムで、資料データの管理からインターネットを通じた情報配信までをトータルにサポート。2010年11月のサービス開始から現在まで月額3万円という完全固定料金制を貫いており、ユーザ館数が間もなく400館に到達する事実上の業界スタンダードへと成長しています。
case study17_西田幾多郎ノート類デジタルアーカイブ
【開発元】
早稲田システム開発株式会社
TEL:03-6457-8585
https://www.waseda.co.jp/
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
早稲田システム開発株式会社
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