ミュージアムIT ケーススタディ

ミュージアムレポート


提供機関 | 東京家政大学博物館
URL  | https://jmapps.ne.jp/tkum/
構築方式 | I.B.MUSEUM SaaS 機能


テキスト入力せずに検索できる使い勝手のよさ

I.B.MUSEUM SaaSの公開機能に搭載されている「トップページオプション」は、データベース利用時の注意事項や画像利用の申請方法などを表示できる機能。東京家政大学博物館の収蔵品データベースでは、この機能を大胆に利用して検索トップに工夫を加え、デジタルアーカイブの入り口にショーウィンドウのような演出を実現。とても見ごたえのあるページに仕上げられています。

トップページの画像を見ると、「裁縫雛形」「グァテマラ民族衣装」「台湾先住民族の衣装」「インドネシアのワヤン」「谷中リボン」「西洋服飾」の写真に対し、「資料解説」「公開資料一覧」という2つのボタンがセットで並んでいます。試しに公開資料一覧ボタンをクリックしてみると、いきなり検索結果一覧が表示されます。つまり、テキストボックスにキーワードを入力することなく検索できるボタンになっているのです。

画像やボタンに検索結果の一覧ページへのリンクを埋め込み、ワンクリックで飛べるようにするスタイルは、このところよく見かけるようになってきました。この一覧では、資料名に短いキーワードが入力されているのが分かりますが、ここからキーワードや年代を入力して絞り込んでいくことができます。「最初の一歩」が時短化されているわけですね。

それぞれの資料群の基本的な解説も添えて

また、この収蔵品データベースには、もうひとつ特徴があります。それは、セットとなった2つのボタンの片方に解説ページへのリンクが割り当てられていることです。
クリックしてみると、その資料群についてのコンパクトな解説が表示されます。ここで簡単に学んで資料を探すことができるのですが、それだけではありません。過去の展示履歴や関連するイベント、書籍などの情報もまとめられているのです。これは利用者の目には親切なコンテンツと映ることでしょう。
トップページオプション機能は、上記の通り、もともとは主な利用方法として注意事項の記載などに当てることを想定していました。ところが、画像もリンクも使えることから、最近は自由な発想で活用するケースが増えてきました。この収蔵品データベースは、まさに好事例のひとつ。注意事項どころか、アイデア次第ではメインコンテンツとして見せることもできるのです。

本事例のトップページオプションの作成には、一部HTMLの記述が必要ですのでご注意ください。