ミュージアムリサーチャー

ミュージアムレポート

8月17日、太陽と蝉が元気な日に、子供向けのパソコンを使って「武者小路実篤」について調べるという講座が行われると聞きつけ、夏休み気分で武者小路実篤記念館に行って来ました。

やってるやってる、小学1年生の男の子が来館者向けの情報提供システムを触りながら、綺麗な実篤の絵に見とれていました。(こちらの館は著作権保護のため、作品の画像は館内だけでしか見られないのです。)パソコンをさわったことのない子だそうだけれど、楽しそうにいろいろな絵を見ています。

 

そのうち1枚の実篤の絵が気に入ったらしく、学芸員さんに「展示室に本物があるから見ておいで」と促されて、自由研究向けにスケッチを始めました。 出来上がった絵を「漢字も書けたよ!!」とにこにこしながら見せてくれました。

その横の中学1年生の男の子2人組は家にある実篤の書をテーマに歴史人物新聞を作るため、どんな人なのか調べにきたそうです。

「図書館や辞典では簡単なことしか調べられなかったけど、来てみたら作品がたくさんあってよかった。」

情報提供システムでは絵画や本や書道などの実篤の作品以外にも、実篤の年表や写真、動画など作者についての情報も満載で、まさに歴史人物新聞にはうってつけだった様子です。

学芸員の伊藤さんによると、
「絵や書、本や時代背景についての資料など、面白いものがたくさんあるけれど、作品の展示場所にも限りがある。見たいものがいつでも見られるという意味で来館者向けの情報提供システムはとても役に立っている。館内の資料・展示・情報提供システムの3つを上手に利用して実篤についての理解を深めてほしいし、子供たちに博物館・美術館のたのしさを感じてほしい。」とのこと。

みんなよかったね。31日にあせらなくてすみそうだね。

 

【参考URL】
調布市武者小路実篤記念館

〒182-0003 東京都調布市若葉町1-8-30
03(3326)0648
http://www.mushakoji.org/