事業理念 ~MAPPSの考え方~
ミュージアム業界全体への貢献を誓って。
当社では「MAPPS」と銘打ったプロジェクトを推進しております。これは、 Museum Archive Platform Projects の略称で、ミュージアムのデジタルデータを蓄積・活用するためのプラットフォーム構築を主目的に、多数の製品やサービスを内包しています。
当プロジェクトの中核となるのは、2010年11月にサービスを開始したクラウド型収蔵品管理システム<I.B.MUSEUM SaaS>です。当システムは、単にデータを蓄積するだけでなく、インターネットを通じたコレクション情報の一般公開と一体化した管理フロー実現できるのが特徴で、これを基盤に完全連携を可能とするスマートフォン用アプリなど、発展的な情報管理・発信体制を構築しています。
そのインターネット環境は、今や生活に欠かせないインフラのひとつ。もはや否定しようのない事実ですが、博物館業界は、予算的な問題から「他業界と比較して対応が遅れている」と言われてきました。現在でも「紙の台帳」に頼らざるを得ない館が少なくない一方で、社会はいっそうITへの依存を強めており、このままでは地域文化の守護という責務を果たすことに支障が出ることにさえなりかねません。
当社は、1992年の創業以来一貫して収蔵品管理システムを中心とした博物館の業務システムの開発・運用を担ってまいりました。業界内で見聞きした情報などを製品やサービスに適宜フィードバックしておりますが、厳しさを増すばかりの博物館の運営環境を見るにつけ「より強力なサポートが必要」と判断し、MAPPSを立ち上げることといたしました。
当プロジェクトにて推進中の製品やサービスは、特に中小規模の館の情報入手・管理・公開業務の効率化への貢献を軸としております。「館内にある情報を、大きな予算や手間をかけることなく、地域の活力源へと変換できる環境をつくる」というテーマのもと、質・量ともに充実させてまいる所存です。ぜひご注目ください。