ちょっとネタが古いですが、夏のある日、関西某県に出張に行ったときのおはなしです。

駅からタクシーに乗って目的の博物館近く。ちょうど携帯で話し中のまま、支払を済ませて車を降りました。電話を切って向かおうとすると、何となくモワーッというかムワーッした空気が。暑いからしょうがねえなと思うやいなや「くわっ！！！」。まわりというか足元というか、とにかくシカさんがいっぱいいます。角とか生えてます。あまりに唐突だったんでビックリしましたが、そういえばここは鹿で有名な公園でした。

しかし、日常の生活で犬猫以外の動物を予期せず至近距離でしかも大量に見ることはまずありえませんので、かなり強烈な印象でした。恐怖新聞2日分くらいの威力はあったと思います。

気を取り直して営業へ。営業終了（短っ。）近くで昼食を。客引きのおばちゃんを振りほどき、公園の向かいにある喫茶店に入り、鹿を眺めながら食べました。まあ喫茶店なんでそんなに期待してなかったんですがウマイんですよ。カレーが。何でもジャガイモがとけるほど煮込んであるらしく、丸いフライドポテトをのせて食べるんですが、これがまた絶妙でした。アイスコーヒーもガムシロ入れるのが失礼なくらいウマかったです。

ただ、カレーにのせるフライドポテト、小さくて黒くて丸いんですよ。大きさといい色といい、ちょうど・・・ねぇシカさん。

Written by S