2006.04.23
新人SEの出張デビュー
今年はタヌキブーム?
最近、出張で松江を訪れることが多いのですが、出雲空港から山陰自動車道を通り、松江市内へ向かう途中、いつも気になるのが、タヌキが描かれた「動物注意」の道路標識です。
「もし、タヌキが飛び出してきたらどうなるのだろう?」
「何を注意しろというのだろう?」
そんなことばかり考えてしまいます。
このタヌキ、自動車のフラッシュにすくんでしまうのだそうです。実際に、動物の轢死体はタヌキがダントツに多いらしいです。タヌキはもともと臆病な生き物で、昔から言われている「死んだふり」も銃声に気を失い、死んだように見えることに由来します。
さて、島根のタヌキといえば、隠岐の知夫里島が有名です。この島、人口が1000人にも満たないのに、ホンドタヌキがなんと2000匹もいます。もともと隠岐にはタヌキはいませんでしたが、戦前、ひとつがいのタヌキが知夫里村の村長に贈られ、逃げ出して繁殖してしまいました。
以前はタヌキの被害に頭を痛めていたこの村も、一転、「タヌキを村おこしに使おう」ということで、「タヌキランド」というテーマパークを企画したこともあるそうです。現在、村とタヌキの関係は良好です。
でもこのタヌキ、美術館・博物館業界とも無縁ではありません。瀬戸内海の小島に建つ、美術館の麓のキャンプ場には、以前、モンゴル風のテント「パオ」がありました。宿泊者は靴を脱いでこのパオに入るのですが、靴を外においていると、夜、タヌキがやってきて、持っていってしまうそうです。何に使うのでしょうね。
このほか、東京上野にある博物館の裏手にはタヌキの一家が住み着き、大阪堺市の某古墳にも、タヌキが大勢暮らしています。
そういえば、東京・秋葉原で、タヌキの捕り物騒動があったことは記憶に新しいですね。タヌキは私たちが思っている以上に、身近で、都会の生き物なのかもしれません。(実は、我が早稲田システム開発の近所にも、タヌキの森があります。残念ながら、このタヌキの森は無くなるかもしれないとのことです。)
今年は戌年で、タヌキは同じイヌ科です。同じイヌ科の仲間、『こぎつねヘレン』に負けず、タヌキにも頑張ってほしいものです。
Written by たぬき