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わせだマンのよりみち日記

2013.08.09

営業は、「雨ニモマケズ」?の巻

まず本日の1枚。
あーっ、クルマが水に!!

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いきなり、衝撃的な写真から始まりましたが、実はこれは営業のひとコマ。今日は一日、雨との戦いでした。

朝、ホテルで目覚めたらゲリラ豪雨。1件目に到着した時点でずぶぬれでした。そこで一仕事終えた後、恩師への残暑見舞いを書くために、ミュージアムショップで宮沢賢治の絵葉書を購入。ゲリラ豪雨に打たれて、まさに「雨ニモマケズ」だなあと思っていました。本当の戦いはこれからだ…なんて、そのときは知る由もなく。

午後に入り、雨足も弱まってきて、さあ、ここからはしばらくドライブ。ちょっと遠めのお客様に車を飛ばして出発です。運のよいことに、レンタカーは新車のインプレッサ。ご機嫌で出発したのも束の間、視界を遮るほどの豪雨で、クルマは渋滞し始めました。

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これは遅刻だな、とお客様に連絡を入れ、しばらくたつと雨が小休止。渋滞した高速道路の右側に、不気味な景色が見えました。雲が地面まで下がってきているのです。

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空にあるべき雲が地面に。異常気象と言うけれど、この光景は確かに普通じゃないです。豪雨の犯人はコイツか、と思っていると、その先の高速道路が通行止めになっていて、一般道に下りました。そうしたら、川や水田の水があふれ出していて、あちこちで道路が冠水しているではありませんか。ちょっと進んでは、通れなくて引き返す、の繰り返し。カーナビの指示は役に立ちませんし、土地勘もないし、かと言ってカーナビ通りに進んだら水の中を進むことになってしまう…。

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どうしたものかとうろうろしていると、地元の人と思しき軽トラが水しぶきを上げて冠水した道路を突っ走ってました。下の写真、前方に小さく映っているのが勇ましい軽トラです。軽トラにできるなら、走りが自慢のインプレッサにできないことはないはずだ! よし、行ってしまえ!

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「水陸両用車、発進!」 浮かれた中年男のアタマの中では、サンダーバードのオープニングテーマが流れています。インプレッサは水につかっても全く問題なし。意外とイケルやんか!
大げさに言ってますが、実際は水深はせいぜい30センチってとこでしょうか。まあ、このくらいなら技術大国日本のクルマはびくともしないはずです。軽トラも走ってるんだしね。
と、調子に乗って水しぶきをあげながら走っていたら、車から降りて立ちすくむ人の姿が。わけを聞くと、エンジンが停止してしまったとのこと。ひえ~。自分も紙一重だったんだ。確かに、水は濁っていて底が見えません。途中で深くなっていたらアウトだったかも。

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気が付くと、マナーモードにしているはずの携帯電話が何度も鳴っています。車を止めて携帯を見ると、エリアメールの着信が大量に。全部、地元の自治体からの避難勧告メールでした。え~!そんな大変な状態だったの?
確かに、帰りに通りかかった川が、水煙をあげて荒れ狂う濁流になっていました。ただの濁流ではなく、轟音と水煙が恐怖を助長します。これはまさに、大自然の驚異。川の流れを見てはじめて、怖いと思いました。下の写真、水煙がわかりますでしょうか。

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…と、大変な一日だったわけですが、いいお話もありましたし、営業の成果はまずまず。やはり営業は「雨ニモマケズ」なのだ、と胸を張って帰路を急いでいたら、幹線道路があちこち冠水していて大渋滞。結局、東京行の最終の新幹線に間に合わず、もう1泊することになってしまいました。朝、雨の中を歩いたために、念のためにビニール袋で包んでいたノートパソコン以外は、財布も手帳も、濡れてくたくたに。雨ニモマケズ、なんてとんでもない。私は雨には勝てません。

社員の皆さん、くれぐれも私のマネはしないように。わかっているとは思いますが、雨ニモマケズは、本当に雨と勝負しろということではありません。私も次からは、予定をキャンセルして安全な場所に戻ることとします。営業は安全第一、で行きましょう。

今回、私も水害の怖さを垣間見たわけですが、家が浸水したり土砂崩れに遭われたりした方々は、こんな体験談どころの話ではないと思います。被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。