2009.06.11
いつもの場所(?)で、いつものように
年度末という時期は、とかく出張が多くなります。それを何年か続けていればおのずと、便利な交通手段や好みの食事、落ち着くホテルなどいくつか見つかるようになるものです。
ところが、この「いくつか」というのが曲者で、尻のポケットの折りたたみ財布は、いつの間にかジツのともなわない厚みにされてしまっているのです。そう、ポイントカードの類で。
いま、巷にあふれているポイントカードやスタンプカード、移動に役立つプリペイドカード、果てはこれらの機能と抱き合わせで仕方なく契約させられるクレジットカードは、悔しいけどいつか役に立ちそうだと思わせる何かがあります。
食べるのも泊まるのも、何もないよりおまけ(ポイント)があったほうが良いですし、移動するにしたって支払額が同じならプリペイドカードが便利なのは間違いない、と信じて疑わない素直な自分を、慰めこそすれ恨んだことなど一度もありません。一度もありませんが、「また使うだろうか?」と一考すべきだったと言わざるをえません。わかってはいるんです。もちろんです。
ともかく、行く先々でいただけるカードは素直に頂戴しています。これも旅の思い出ですから。道すがら整理してみれば有効期限が近づいているものも少なくありません。でも、まだまだ。何せ今年も行くかも知れないのです。捨てるわけにはいきません・・・。
年度末という時期は、とかく出張が多くなります。それを何年か続けていればおのずと、便利な交通手段や好みの食事、落ち着くホテルなどいくつか見つかるようになるものです。
今年も立ち寄ったラーメン店は、味も佇まいも変わっておらず、期待を裏切ることはありませんでした。食事を終え、いつものようにお代と一緒にスタンプカードを手渡します。ひとつ前のスタンプにボールペンで書かれた日付は2日前なのに何故か色褪せています。店員さんも気付いていますが焦ることはありません。ギョーザ一皿まであとふたつ。幸いにも有効期限はないのですから。
Written by H