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2023.04.10
博物館クラウド「I.B.MUSEUM SaaS」の利用館(機関)が500館を突破
早稲田システム開発株式会社(東京都新宿区 代表取締役 内田剛史)では、現在、博物館向けクラウド型収蔵品管理システムサービス〈I.B.MUSEUM SaaS〉(※1)を提供しておりますが、本年3月31日時点で導入施設数が500館(機関)を突破いたしましたので、お知らせいたします。
突出したユーザ数を誇る事実上の「業界標準」として
文部科学省の社会教育調査(※2)によると、現在、わが国には5,700を超える博物館が存在します。館はそれぞれに総合性または専門性を持ち、歴史資料や美術作品、自然史標本など扱う対象は多岐にわたります。
弊社は、博物館専業のシステム開発企業として、1992年の設立と同時に収蔵品管理システムのパッケージソフト〈I.B.MUSEUM〉シリーズを展開して参りました。上記のような博物館の多様性に即応してきたカスタマイズのノウハウを背景に、2010年11月、シリーズのクラウド版となる〈I.B.MUSEUM SaaS〉のサービスを開始。クラウド独特の画一的な仕様でありながらデータ分類も管理体系もまったく異なる各館がそれぞれ「自館仕様」を実現可能という画期的な仕組みと、それを初期費用費用ゼロ&追加料金なしの月額使用料3万円のみで導入できる低額な料金設定が反響を呼び、本年3月末時点で導入施設が500館に到達。これは、博物館の収蔵品管理システムとしては突出したユーザ規模となります。
ミュージアムの情報発信における「ベースキャンプ」へ
サービス開始から12年以上が経過しましたが、この間に〈I.B.MUSEUM SaaS〉では数十回にわたる機能改善を繰り返してきました。展示や貸出、修復にまつわる履歴情報の一元管理など学芸業務を力強くサポートする多彩な機能のほか、近年は収蔵品管理の枠を超える「ミュージアムの情報発信」にまつわる支援機能を多数実装。インターネット上での収蔵品検索ページの開設・運営機能をはじめ、館内展示の音声ガイドをはじめとする複数のスマートフォンアプリの運用機能、独自のウェブサイトや外部のスマホアプリなど多方面での幅広い情報活用を可能とするWeb API出力機能、さらには2020年に開設したデジタルアーカイブのナショナルプラットフォーム「ジャパンサーチ」(※3)との連携データ出力機能など、現在は博物館のデジタル活用を統合するベースキャンプ的な存在へと発展しています。
多岐にわたる導入施設
500館を突破した〈I.B.MUSEUM SaaS〉は、導入施設の規模や館種が偏ることなく多岐にわたっていることも特徴と言えます。設置母体別に見ると、国立や都道府県立の大規模館から、市町村立や民間の小規模な施設まで、大小を問わず幅広く利用されていることが分かります。
館種別に見ても、総合博物館や歴史系博物館、美術館や自然科学系の博物館など、プロフィールは実にさまざまです。なお、都市部のみならず全国規模で普及が進んでおり、47の都道府県のうち導入施設がないのは残すところ1県のみにまで広がっています。
さらに開かれたデータベースを目指して
〈I.B.MUSEUM SaaS〉では、今後のサービスアップに向けて、より開かれたデータベースを目指すという大方針を掲げています。たとえば、2016年には館内展示の音声ガイドを容易に導入できるスマートフォンアプリ「ポケット学芸員」(※4)を追加し、2017年には収蔵品データベースを公開している利用館の資料情報を横断検索するサイト「MAPPS Gateway」(※5)を構築。2019年のWeb API出力機能、翌年のジャパンサーチ連携データ出力機能の実装と、館の公式サイト外のコンテンツとのシームレスな連携強化を推進しています。
中でも、近年はWeb API機能の利用が活発になってきました。〈I.B.MUSEUM SaaS〉を活用したデジタルアーカイブ構築事業では、2022年度だけで5件以上の大規模な外部サイトが実現しており、現在も文化資源のデジタルコンテンツを用いるいくつかの外部サービスで連携機能の開発が進行しています。今後は、各ユーザ館のシステムに蓄積された博物館資料にまつわる膨大な情報が数多くのチャネルで配信され、より多くの人々に届けられることになります。
導入施設が500館を突破した〈I.B.MUSEUM SaaS〉は、次なる500館に向けてさらなる発展を続けて参ります。今後の展開にどうぞご注目ください。
【関連URL】
※1 I.B.MUSEUM SaaS https://www.waseda.co.jp/products/saas
※2 社会教育調査 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00400004&tstat=000001017254
※3 ジャパンサーチ https://jpsearch.go.jp/
※4 ポケット学芸員 https://welcome.mapps.ne.jp/pocket/
※5 MAPPS Gateway https://gateway.jmapps.ne.jp/
【会社概要】
会社名: 早稲田システム開発株式会社
代表者: 内田剛史
所在地: 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場4-40-17 Foresight高田馬場4F
設立: 1992年7月
URL: https://www.waseda.co.jp/