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2021.12.28
情報化のトップランナー・岐阜県大垣市と連携協力の協定を締結。
ミュージアム展示ガイド『ポケット学芸員』が採用されました。
早稲田システム開発株式会社(東京都新宿区)は、このたび、岐阜県大垣市(石田 仁 市長)及び大垣市教育委員会(山本 譲 教育委員会教育長)、共立コンピューターサービス株式会社(岐阜県大垣市)と、『先端技術の活用による歴史文化施設等のサービス充実に向けた連携協力』に関する協定を結びました。本協定は、ICT(情報通信技術)等の先端技術の活用を加速する大垣市が、市内の歴史文化施設等(※1)における展示ガイダンスシステムの構築・運用を通じて市民サービスのさらなる充実を図るもので、令和3年12月22日、大垣市役所にて締結式が行われました。当社は、ミュージアム展示ガイドアプリ『ポケット学芸員』(※2)を提供します。
連携協定の締結への経緯
大垣城や郷土館、守屋多々志美術館など、個性豊かな文化施設の数々で知られる岐阜県大垣市は、自他ともに認める文教のまちであると同時に、全国の自治体でも情報化のトップランナーの一角でもあります。平成22年3月の「大垣市教育振興基本方針」が満10年を迎えたことから、令和2年3月には次の10年のビジョンを示す「大垣市第2次教育振興基本計画」を策定。この中で、「文化振興」は重点分野のひとつとして位置付けられており、さらに質の高い文化芸術を享受できるまちづくりを宣言しています。
これを受けて、市民サービスの強化を模索する市内の歴史文化施設等では、来館者向けにスマートフォンを活用した展示物のガイダンスシステムの構築を検討していました。一方、市の教育委員会においては、かねてより博物館向けの収蔵品データベースシステム〈I.B.MUSEUM SaaS〉を利用していたことから、同システムの付帯機能として提供されている展示ガイドアプリ『ポケット学芸員』に着目。仕様などを検討の末、今回の連携協定にて採用を決定したものです。
連携協定での当社の役割
本協定において、当社は市内の歴史文化施設等を対象にポケット学芸員に係るシステムの提供と運用のサポートを担当します。同アプリの導入が完了次第、来館者がスマートフォンやタブレットで音声による解説を聴いたり、関連画像を閲覧したりできる環境が各施設に整うことになります。また、大垣市では、文部科学省の「GIGAスクール構想」を踏まえた市独自の学習環境整備を推進していることから、ポケット学芸員は市内の教育機関の学習コンテンツとしても活用される予定です。市内の小中学生に貸与中のタブレットへのアプリのインストールなど技術支援を担う共立コンピューターサービス株式会社とともに、市内の子どもたちの学習環境づくりへの貢献を目指します。
この連携協定を通じて、当社は〈I.B.MUSEUM SaaS〉及びポケット学芸員の開発・サポートを通して蓄積したノウハウの提供役も果たします。展示ガイダンスサービスの運用にまつわるコンサルテーションを無償で行いながら、市内各施設から集まる導入効果などのフィードバックをも反映することで好循環を生み、今回の連携協定が大きな成功を収めることができるよう全力を尽くす所存です。
なお、上記の展示ガイダンスサービスは、令和4年の春ごろから順次運用を開始する予定です。
※1:大垣市内の歴史文化施設等
大垣城、郷土館、輪中館、輪中生活環、赤坂港開館、金生山化石館、旧清水家住宅、歴史民俗資料館、上石津郷土資料館、日本昭和音楽村、墨俣一夜城、墨俣さくら会館、守屋多々志美術館、奥の細道むすびの地記念館、スイトピアセンター(学習館、文化会館、図書館)、上石津図書館、墨俣図書館 など
※2:ポケット学芸員
全国400以上の博物館や自治体で採用されているクラウド型の収蔵品データベースシステム〈I.B.MUSEUM SaaS〉が提供する、スマートフォン及びタブレット向けの展示ガイドアプリ。システムの一部であることからユーザであれば無償で活用できるサービスで、現在、全国で100館以上のミュージアムで利用されています。利用各館がひとつのアプリを共用できる点が大きな特徴で、利用者側は手持ちの端末にインストールしておけば全国のサービス実施館の展示ガイドを利用することが可能に。また、システムの内容をコンテンツに直接活用できる点も特徴で、テキストデータだけでなく写真や動画、音声など多様なスタイルで情報を配信することができます。