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2020.04.14
≪I.B.MUSEUM SaaS≫の最新機能「Web-API公開機能」が大きく貢献 。『東川町文化財デジタルアーカイブ』がいよいよ稼働開始!
東川町文化交流課では、東川町の歴史や文化財に関する情報をデータベース化したWebサイト『東川町文化財デジタルアーカイブ』を3月20日より公開しました。同サイトでは、博物館専門のシステム開発会社である早稲田システム開発株式会社(東京都新宿区)が展開中のクラウド型収蔵品管理システム≪I.B.MUSEUM SaaS≫の新機能「Web-API公開機能」が活用されています。
同サイトでは、椅子研究家の織田憲嗣氏が長年にわたって収集した貴重な品々を収めた「織田コレクション」約150点をはじめ、約1500点にものぼる文化財や美術作品などの資料を検索・閲覧することが可能です。
東川町文化財デジタルアーカイブ:http://higashikawa-bunnkazai-archive.jp
東川町文化財デジタルアーカイブの概要
当サイトでは、大きく分けて以下の2つの情報を提供しています。
1,有形文化財
・織田コレクション:椅子研究家の織田憲嗣氏が長年にわたり収集・研究してきた貴重な資料群。デザイナーズチェアをはじめ高いデザイン性を有する近現代の家具や日用品などのコレクションで、質量ともに世界のデザインミュージアムに匹敵するという評価を得ています。
・大雪山アーカイブス:明治時代の登山記や紀行文をはじめ、大雪山の山名を整えた小泉秀雄にまつわる資料群、さらには明治の文筆家・大町桂月に関する史実など、歴史的に価値の高い資料を中心に収集しています。
・松田与一彫刻作品:東川町出身の農民彫刻家・松田与一氏の彫刻作品です。昭和23年にシベリアから復員後、北海道の開拓に奮闘する開拓者や農民、農婦、農耕馬などをテーマに制作された数多くの作品を収めています。
・藤野千鶴子絵画作品:22歳まで東川町で過ごし、東川町に対して人一倍強い想いを持たれ、生涯にわたって描き続けられた作品の全てを東川町に寄贈された藤野千鶴子氏の絵画作品です。
美術工芸品・建造物:愛知県、香川県、徳島県、富山県などから東川町に入植した先人たちが入植の証として残した歴史的価値のある建造物や美術工芸品を紹介しています。
2,無形文化財・民族文化財
郷土芸能の「羽衣太鼓」、地元中学校の環境保護活動である「東川町大雪山愛護少年団」、大雪山旭岳の山開きの儀式「ヌプリコロカムイノミ(山の祭り)」、旭川家具の職人やデザイナーが製作した椅子を知己の子どもたちの届ける「「君の椅子」プロジェクト」、昭和40年に結成された氷の彫刻を制作する団体「東川氷土会」など、地元の文化や取り組みについて紹介しています。
【東川町文化財デジタルアーカイブ運営主体】
東川町文化交流課
クラウド型収蔵品管理システム≪I.B.MUSEUM SaaS≫について
収蔵品情報の管理を目的に開発されたミュージアム向けのクラウドサービスです。2010年10月のサービス開始から順調に導入数を増やし、現在は全国で320を超える館(機関)で採用されています。
資料の目録情報のほか、展示や貸出に関する業務情報やそれに伴って発生する履歴情報の登録・管理、さらにはインターネット上のWebサイトやスマートフォン用アプリ、館内に設置する来館者向け専用端末を介した情報発信までカバーするなど、学芸員が学芸業務を遂行する上で必要となるあらゆる機能を網羅しています。
『東川町デジタルアーカイブ』は、≪I.B.MUSEUM SaaS≫が提供する「Web-API機能」との連携を前提に、地元のWeb制作会社によって構築されました。Web-APIが出力するデータをサイト側で随時取得して表示する仕組みとなっており、システム内に蓄積した資料情報をコンテンツの素材としてのみ活用することで、より自由な表現で発信するWebサービスを実現しました。
システムの機能の一部として実装されている情報公開機能とは別に、データベース内の管理データをそのままシステム外での発信用データへと応用することを可能にした≪I.B.MUSEUM SaaS≫のWeb-API公開機能は、2019年12月に実装された新機能です。『東川町デジタルアーカイブ』は、これを活用したWebサービスとしては全国初の事例となります。
I.B.MUSEUM SaaS:https://www.waseda.co.jp/products/saas
【開発元】
早稲田システム開発株式会社
TEL:03-6457-8585
https://www.waseda.co.jp/