ブログ

わせだマンのよりみち日記

2006.08.02

インタビュー外伝その2 ホーバークラフトとチョイ不良オヤジ

ご無沙汰しております。ホームページ・お客様インタビューを担当しておりますUです。半年振りに、インタビュー外伝として、よりみち日記を書きます。

半年前のよりみち日記は、真冬の北海道。今回は真夏の九州は大分へ。生まれて初めて、ホーバークラフトに乗りました。30年位前、小学生だった私は、宙に浮いて走るホーバークラフトのことを図鑑で知って衝撃を受けたわけですが、40歳になった今、実物を見てまた衝撃を受けました。ホーバークラフトって、陸からスタートするんですよね。皆さん、ご存知でしたか?(知らないのは私だけ?)

最近、空港のロビーで、新幹線の中で、ノートパソコンを開いて仕事をしている人を見ると、なんだかそれだけで優秀な人に見えてしまう私は、乗り物の中でノートパソコンのキーボードを意味なく早打ちしつつ、「仕事もデキル、チョイ不良オヤジ」になった気分を味わうのが習慣となっています。今回も、「フッ、ホーバークラフトで原稿1本仕上げたぜ」と言うべく(誰に?)、ノートPCを小脇に抱えて乗船場へ。「乗船」っていうから、桟橋か何かを想像していたのですが、そこには、コンクリートの上に無造作に置かれた巨大な物体が。「まさか、これじゃないよな。桟橋へはここから更に歩くのかな?」なんて思いながらキョロキョロ。でも、横っ腹に大きく船名が「ドリームルビー」って書いてあるしなあ。とりあえず、ケータイで写真撮って子供たちにメールしようと思い、撮影した写真がこれです。

そうこうするうちに、「ご乗船の皆様・・・」という放送が。「荷物も重いし、暑いし、桟橋まで歩くのも大変だなあ」と思っていると、並んでいた皆さんが、横たわる「ドリームルビー」に、次々と乗り込んでいくではありませんか。「ええっ?」と思いつつも行列があるとつい並んでしまう感覚で、私も乗り込んでみました。四十路を迎えて頭が固くなっている私は、この期に及んで、「レッカー車みたいなのが来て海まで引きずっていくのかな」と、まだ事態が呑み込めていません。「では、出発します」の放送とともに、ゴーッとものすごい音。そうです。そこは「ホーバークラフト専用道路」で、轟音とともに宙に浮いた船体は、そのまますべるように、コンクリートの上を進んでいくのでした。

「ひえ~」 タイヤもハンドルもないホーバークラフトは、マリオカート並みにドリフトしながら、コンクリートの上を疾走するではありませんか。「こりゃすげえ、子供たちに知らせなきゃ」と、ケータイを握り締め、メールを打とうとしますが、ゆれと興奮で親指が言うことを聞きません。結局メールをあきらめ、初めての乗り物を楽しむことにしました。海の上では、水面からの高さが低いためか、スピード感もすごいし、波をたたくように激しく上下動する船内、居眠りする人もいませんでした。

「あ~おもしろかった」

「乗り物の中でノートPCを開くデキル男」のフリをする予定は完全に飛んでしまい、遊園地の乗り物ではしゃぐ小学生になってしまいました。人間、非日常的な体験をすると、地が出るものですね。チョイ不良オヤジを目指すのはあきらめたほうが良さそうです。

Written by U