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収蔵品管理システム I.B.MUSEUM 導入ミュージアムインタビュー

ミュージアム名

以前のシステムは、専任オペレータ以外は使えないものでした。
いまのシステムは、私を先頭に、みんなが使い倒しています。
学芸員 奥野 克仁さん
学芸員 奥野 克仁さん

-I.B.MUSEUMの導入をお考えになったきっかけは?

奥野さん:1998年ごろ、私が赴任してすぐでした。ある大手メーカーのシステムを使っていたのですが、とにかく使い勝手が悪くて。と言うより、使えませんでした(笑)。専任のオペレータがいて、かろうじて入力は行っていたのですが、その人以外には使い方がわからないので、閲覧もできなくてね。

-それはお困りだったでしょう。

奥野さん:入力の状態も確認できませんでしたから、眠っているに等しい状態でしたね。そのシステムに、毎年百万円単位のリース料を払っていたわけですから、考えますよね。

-そんな状況の中で、I.B.MUSEUMをお選びになった決め手は?

奥野さん:私が東京国立近代美術館さんに研修に行った時、I.B.MUSEUMが使われているのを見たんです。ちゃんと運用されていて、館の業務に活用されていたので、このシステムなら大丈夫かなと思いまして。

-ほかのシステムはご覧にならなかったのですか?

奥野さん:ええ、「I.B.MUSEUM」と指名させていただきましたよ(笑)。当時、すでに導入済みの美術館が多かったようですし、彼らがお使いのシステムなら間違いはなかろうということで。

-ご指名だったのですか……ありがとうございます(笑)。I.B.MUSEUMでは、当時のシステムの「使えない」という課題は、解決されましたか?

奥野さん:そうですね、少なくとも私は「使い倒して」いますからね(笑)。ほかの職員たちも、私ほどではないにしても、全員が使えるシステムになっていますよ。


インタビュー当日は、式場の
パンフレットの写真撮影をしていました。

-いまの運用が順調だとしたら、そこに行き着くまでにお困りごともあったのでは?

奥野さん:いえいえ、みんながWindowsの操作に慣れ始めた頃だったので、抵抗なく受け容れられたようですよ。

-現在まで、ずいぶん長くご愛用いただいていますが、この間、いかがでしたか?

奥野さん:いろいろカスタマイズしなければならない場面がありましたが、柔軟に対応いただいたと思いますよ。丁寧に対応してくださっているので、導入後も進化を続けているという感じですね。

-ありがとうございます。では、逆に「いまひとつ」と思われる点は、どんなことでしょう?

奥野さん:そうですね……いろいろと要望を引き受けてくださるからでしょうか、どこかを修正すると、それに影響される部分の動きがおかしくなったことは、何回かありましたね。私がカスタマイズをお願いし過ぎたのがいけなかったんでしょうかね?(笑)

-いいえ、そんなことはないですよ。それは当社の問題ですので、今後、注意していきます。


水をわたるような廊下を通って入口へ

-さて、導入前の期待値を100とすると、いまのシステムの点数はどのくらいでしょうか?

奥野さん:100ですね。

-え? 遠慮なさらず、減点いただいて…。

奥野さん:いまの私たちの体制でお願いできることに対して、お応えいただいている水準は100点です。私たちが進歩すれば、要望もより高度になるでしょうから、その時は減点があるかもしれませんね。あくまで「現段階では」ということですが、100点の対応をしてくださっていると思いますよ。

-ありがとうございます。以降、当社も心して「進歩」を目指します。ところで、奥野さんは、今後どんな「進歩」を描いておられますか?

奥野さん:まずはインターネット上での情報公開でしょうね。日常の業務が忙しいという理由なのですが、現状では未整備のままです。ネット上の公開には著作権の問題もつきまといますし、特に私たちのような現代美術を取り扱っている館は、どうしても神経質にならざるを得ません。後は、来館促進活動も、もっと強化していきたいと思っています。

-積極的な展開を目指しておられますよね。

奥野さん:学校などにも働き掛けたりしていますよ。

-では、美術館の作品管理における今後の課題とは?

奥野さん:当館では、システムと並行して紙の台帳をまだ残しているのですが、両者で万全な管理を行うとなると、デジタルデータと紙データをどうリンクするかを考えなければならないと思います。システムを入れたからといってサボらずに、紙の台帳も地道に作っていくしかないんですけどね。これが課題となっている館は少なくないと思いますよ。

-当社も、館の現状をもっと勉強していきます。本日はどうもありがとうございました。
 

<取材年月:2005年11月>

MUSEUM PROFILE

高知県立美術館
現代美術を中心とした美術館として、マルク・シャガールの作品を常設。美術愛好家はもちろん、地元では人気スポットとして知られる存在です。そのシックな外観と穏やかな風景は、結婚式場のパンフレットで写真撮影の舞台として採用されるほど。水と緑が豊かな広々とした敷地を持ち、散歩するだけでも気持ちが安らぐと評判の美術館です。
ホームページ : http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/
〒781-8123 高知県高知市高須353-2
TEL:088-866-8000
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