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収蔵品管理システム I.B.MUSEUM 導入ミュージアムインタビュー

ミュージアム名

リニューアルで心機一転、部分的活用からフル活用へ。
Webインターフェイスの導入が、画期的な転機となりました。
学芸部主任 学芸員 柏木 智雄さん
学芸部主任 学芸員 柏木 智雄さん

-横浜美術館さんは、先頃、システムをリニューアルしておられますよね。その後、順調に動いていますか?

柏木さん:ええ。おかげさまで、今回はうまく行っています。

-・・・リニューアル前はいろいろと問題があったようですね。ぜひともお聞かせください。

柏木さん:当初導入したのは、確か95年ごろ…NEC「PC-98シリーズ」が全盛の時代でした。早稲田さんのSEの方にはいろいろ頑張っていただいたんですが、あの頃の状態だと、正直「次はI.B.MUSEUM以外のシステムにしようかな」なんて思っていたんですよ。

-(ついに来た! ショック!)ななな、なにか致命的な問題でも?

柏木さん:いえ、I.B.MUSEUMに限ったことではなかったと思うんですけどね。当時のクライアント&サーバ型のシステムでは、パソコンやOSを新しくするたびに、I.B.MUSEUMを入れ直す必要があったでしょう? その都度、費用がかかってしまうんですよね。

-(びっくりした・・・)確かに、手間もかかりますしね。

柏木さん:管理システムそのものは、新しい機能がプラスされるわけでもない。それなのに、費用がかかり続けるというのは、やはりちょっと抵抗がありますよね。

-それで、今回のリニューアルではWebインターフェイスをご採用いただいたわけですね。

柏木さん:ええ。ホント、変えて良かったですよ。PCがWindowsでもMacintoshでも関係なく使えますし、OSも選びませんしね。リニューアル以降は安心して作業できるようになりました。

-Webブラウザで作業ができるのはI.B.MUSEUM 2005のセールスポイントのひとつなのですが、実際の使用感はいかがですか?

柏木さん:表計算ソフトを起ち上げつつ、検索サイトを使って調べものをしながら登録データの更新をする、なんてこともありますよ。これで、やっと「I.B.MUSEUMフル稼働」の時が来たという感じじゃないかな(笑)。

-よかったです。ホッとしました(最近、このパターンが多いような・・・)。


ランドマークタワーを背景に

-今回のリニューアルでは、Webインターフェイスへの移行を最重視されたわけですが、それ以外の点はいかがですか?

柏木さん:当館では、作品の貸出が非常に多いので、貸出管理機能は以前からよく使っていました。でも、それ以外のメニューは、正直、あまり使いこなせていなくて。リニューアルがいいきっかけになったと思っています。

-リニューアル後は、お使いになる機能は増えましたか?

柏木さん:これから、という状態ですけどね。これまでは、たとえば「OSのバージョンアップが発生したら、どうしよう?」なんて考えてしまって、必要最低限のメニュー以外は躊躇していましたから。今後は、より積極的に幅広いメニューを使いこなしていこうと考えていますよ。

-では、恒例の「点数」をお聞きしたいと思います。ただ、今回は、リニューアル前と後に分けてお聞きしてもいいですか・・・?(弱気)

柏木さん:点数は「描いていた機能のうち、何割が使えたか」という観点でいいですか? 当館のシステムの「利用度」という意味で。

-もちろん、それでけっこうです。

柏木さん:リニューアル前は50点、後は80点というところでしょうか。

-(リニューアルがあって良かった・・・)リニューアル前はOSのバージョンアップ等の問題ですね。リニューアル後の20点の減点要因を教えていただけますか?

柏木さん:ある程度カスタマイズを加えたシステムですから、使っていくうちに当初の予想から外れることもありますよね。使いながら「ここ、こうじゃなくて、こうしたらよかったかな」というように。まだ改善できる点はある、ということですね。

-なるほど。お仕事の現場では、日々、作業の円滑化を考えますもんね。

柏木さん:ええ。常に「満点はない」と思っています。だからこそ進歩していけるのですからね。

-I.B.MUSEUMシリーズにも、同じことが言えますね。肝に銘じます。


街路樹に囲まれた散歩道が広がります

-では、今後のことを教えてください。リニューアルした管理システムの運用について、なにか課題等をお持ちですか?

柏木さん:差し当たっては、今のメニューを100%使いこなすこと、ですかね。以前使っていなかった機能では、そのままデータの欠落になっている部分もありますから。まずは、各作品のデータを完備することが優先課題ですね。

-データの充実を課題とされる館は多いですよ。当社にお手伝いできることがあれば、何なりとお申し付けください。

柏木さん:早稲田さんは、これだけ多くの館のシステムを作ってこられたのですから、きっといろんなノウハウが蓄積されていますよね。ぜひ、いろいろ教えてくださいよ。

-恐縮です。もちろん、当社の知識等は可能な限り提供させていただくつもりですよ。では最後に、これからシステム導入を検討される館の方へ、アドバイスがあればお願いします。

柏木さん:そうですねえ。導入後、館で発生するであろう業務とシステムの機能の対応関係を、あらかじめ周到に考えておくことでしょうか。もちろん、早稲田さんがいろいろ提案してくださるでしょうけど(笑)。

-(笑) それは、今回のリニューアルの隠れたポイントでもありますよね。

柏木さん:そうですね。館によって仕事の仕組みがいろいろ異なりますから、まずは「自分がどう管理したいのか」という展望をしっかり持つことが大切だと思いますよ。

-本日は、私にとってもヒントになるお話もたくさん聞かせていただきました。お忙しいところ、ありがとうございました。
 

<取材年月:2006年2月>

MUSEUM PROFILE

横浜美術館
目覚しい発展を遂げる「みなとみらい」の中心に立地する美術館。広大な敷地とオシャレな建物、充実した展示とイベントで、ショッピングや観光エリアの中でひときわ輝きを放つスポットです。インタビュー当日も周辺はあちこちで建設工事が進み、街として更なる発展が期待される中、「市民のアトリエ」や「子供のアトリエ」等、独特の存在感でエリアを引っ張る文化施設です。
ホームページ : http://www.yaf.or.jp/yma/index.php
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