HOME > Voice & Report TOP > ミュージアムインタビュー TOP > vol.11 市立小樽美術館

収蔵品管理システム I.B.MUSEUM 導入ミュージアムインタビュー

ミュージアム名

学芸員の会合で見たデモ、3Dソフトのインパクトが鮮烈でした。
でも、実際に導入したら、別の機能が役立ったりするんですよね。
副館長 奥山 稔さん
学芸員 星田 七重さん
副館長 奥山 稔さん
学芸員 星田 七重さん

-I.B.MUSEUMをご利用いただいて、そろそろ5年くらいですね。

奥山さん:そんなになりますか? 使い始めたのはいつだったかな・・・。

星田さん:2001年です。お陰様で、当時1600点だったコレクションが、この5年間で2000点を越えました。早いものですね~。

-光陰矢の如し、ですよね。では、導入当時の様子を教えていただけますか?

星田さん:うちは学芸員は私一人なので、当時はドタバタでした。仕事はまさに「展覧会屋」で、開催したと思ったらもう次の準備という感じの毎日で。データ整備に時間が割ける余裕はほとんどなかったですね。

-1600点をお一人で管理して、しかも紙の台帳でとなると・・・大変だったでしょうね。

星田さん:そうなんですよ。そうなんですよ。I.B.MUSEUMが入ってからは、操作が簡単ということで、データの修正を他の職員にお願いできるようになりました。おかげで、企画展の準備にも時間をかけられるようになったんですよね。

-話が前後しますが、I.B.MUSEUMを導入されたきっかけは?

星田さん:芸術の森美術館さんは、かなり前からI.B.MUSEUMを使っていらっしゃいますよね? お話は常々お聞きしてたんです。

-そうだったんですか。札幌芸術の森美術館さんの学芸員さん、優秀な方ですよね。昨日、インタビューに伺ったんですよ。

星田さん:あ、そうなんですか(笑)。あと、北海道学芸員研究協議会という毎年開かれる会合で、I.B.MUSEUMのデモがあったんです。あれが決定的でした。

奥山さん:館内を3Dで見られる機能に感心していたね。

星田さん:そうそう、そうなんです。「美術館の業務はここまで来ているのか」と。あれは衝撃的でした。

-お陰様で、皆さんに好評をいただいていますよ(そうか、そんなにインパクトが・・・今後の参考にしよう・・・)。


来館者用端末が活躍しています。

-でも、3Dレイアウトの機能は、最終的に追加されなかったとか。

奥山さん:ええ、予算の関係で(笑)。

星田さん:残念なんですけどね~。その代わり、日常業務に関する機能で活躍してくれていますから。最近では、やはり作品の貸出業務に関する機能がとても役立っています。

-実際のシステム構築の時に、なにか印象に残ったことは?

星田さん:そうですねえ・・・あ、SEの方と来館者向け端末のコンテンツを一緒に考える作業は、とても楽しかったですよ。

-「作る過程に深く参加したほうが、完成品は使いやすくなる」という話は、あちこちの館で伺いますね。来館者向けコンテンツは、特に重要ですしね。

星田さん:ウチの来館者は高齢の方が多いので、わかりやすさが求められますし。加えて、観光客も多いですから、「小樽らしいデザイン」も必要で。3案も4案も、納得のいくまで付き合ってくださいましたよ。

-逆に、今一歩だった点は?

奥山さん:その件なんですけど、実は細かいことがいろいろありまして。今日お見えになるというので、ご相談事項をまとめておきました。

-え? 「大量の不具合」ということでしょうか?

奥山さん:いえいえ(笑)。「ここをこう変えることはできますか?」という相談ですから、安心してください。

-あ、それならいいんですけど(笑)。すぐにSEに連絡しますね。

星田さん:SEさんと言えば、「感謝しています」と伝えてもらえますか? 対応、早いですよね。助かってます。

-恐れ入ります。(満を持して)では、I.B.MUSEUMは100点満点で何点でしょう?

星田さん:80点以上はつけられるんじゃないですか? 本当によくやっていただいています。

-ありがとうございます!


大きなガラス窓が印象的な建物。

-それでは、今後に向けてお考えのことがあればお聞かせください。

星田さん:真っ先に考えたいのは、インターネット上でのコレクションの公開ですね。最近、貸出の機会が増えましたが、それだけウチの作品のニーズが高いということかな、ということで。

-オファーが増えているというのは、嬉しいことですよね。

星田さん:そうなんです。で、インターネットに公開したらもっと増えるんじゃないかな、と思うんですよね。もちろん、予算を確保できれば、の話ですけどね。

-インターネット公開機能は、I.B.MUSEUM 2005で情報公開システムをパッケージ化して、以前よりは容易に導入できるようになっていますので、ぜひ具体的にご相談ください。では最後に、これからシステム導入を考える館の方に対するアドバイスをお願いします。

奥山さん:まず、パソコンのスペックは余裕を持って用意した方がいいと思います。管理する情報量は、システムを検討している段階で想像するよりずっと多くなりますから。

-なるほど。それは弊社からもご助言するよう心がけます。

星田さん:そうそう、「展覧会屋」としてのお願いもひとつよろしいですか?

-もちろん、ぜひお聞かせください。

星田さん:展示する時、作品の横にキャプションを掲示しますよね?あれをI.B.MUSEUMで作ることができると、すごく助かるんですけど。昔はいまより予算があったので業者さんに発注していたのですが、最近はいつも自分で作っているんです。「I.B.MUSEUMに登録してあるデータから自動生成できればいいな」という学芸員は多いと思いますよ。

-出力機能を改善すれば可能でしょうね。新機能のアイデア、ありがとうございます。ぜひ実現させたいですね。本日はありがとうございました。
 

<取材年月:2006年2月>

MUSEUM PROFILE

市立小樽美術館
観光都市・小樽はさまざまな文化施設が目白押し。そんな中、外観は商都として発展した町の面影を残しつつ、豊富なコレクションで中身はオーソドックスな美術館として存在感を放つ施設です。来館者向け端末に、「おすすめ名選100」というボタンがあり、美術初心者への配慮が感じられました。インタビュー当日は「小樽の女流たち」という展覧会が開催中。隣接する文学館では、「小樽・映画館の時代」という、同じく小樽を特集した企画展が開催されており、この町に住む人々の「郷土愛」を感じます。地元の人たちから、観光客からも愛される美術館です。
ホームページ : http://www6.ocn.ne.jp/~otarubij/index.html
〒047-0031 北海道小樽市色内1丁目9番5号
TEL:0134-34-0035
資料のご請求はこちらへ。 — 美術館・博物館向け収蔵品管理システムから、実務に役立つ読み物まで。

PAGETOP