HOME > Voice & Report TOP > ミュージアムインタビュー TOP > vol.18 小松市立宮本三郎美術館

収蔵品管理システム I.B.MUSEUM 導入ミュージアムインタビュー

ミュージアム名

館には、来館者や学芸員以外にも「人」がいます。
データベース・システムも、もっと細やかになれるはず。
学芸員 二木 裕子さん
学芸員 二木 裕子さん

-二木さんがこちらに着任された時、I.B.MUSEUMはすでに導入いただいていましたよね。

二木さん:ええ、平成12年開館と同時に。私はその翌年の着任ですからね。

-当時はどんな状況でした?

二木さん:導入されてはいたんですけど、もともと人数が少ない館ですからね。私がきた時も、他の仕事を覚えることに追われて、しばらくは触れませんでした。

-そうだったんですか。でも、データはすでに入力されていた状態だったんですよね?

二木さん:はい。だから「使い始めれば、きっと便利なものに違いない」とは思っていましたよ(笑)。でも、最初は「どうやって使うんだろう?」という印象が強くて。敬遠していたわけではないんですけどね。

-新人の学芸員さんには、ちょっと「とっつきにくい」というイメージなんですかね? もっと分かりやすくしたほうがいいのかな・・・?

二木さん:いえいえ、そんなわけじゃないですよ。実際、閲覧や検索はすぐにマスターできましたし。そうそう、本来は館内で引継ぎをしなければならないのに、早稲田さんが改めて操作説明に来てくださいましたよ。その節は、助けていただきましたね。

-いえいえ。では、その後はフル稼働になりましたか?

二木さん:う〜ん・・・正確には1年後くらいですねえ、本当によく使うようになったのは。

-あれ?(笑) 意外と時間がかかっていますね。そのあたり、詳しく教えてください。


歴史を感じる「蔵」とシャープでモダンな
建物が調和しています。

-具体的には、主にどんな機能をお使いいただいていますか?

二木さん:ウチの場合、3Dレイアウト機能を頻繁に使うんですよ。展示替え作業には、欠かせない存在ですね。ホラ、こんな感じで(3Dレイアウト機能を起動して)。

-(画面を見ながら)展示替え作業にお使いになるということは、業者さん向け?

二木さん:ええ、これをそのままプリントアウトして渡すと、作業がやりやすいみたいなんです。業者さんは、作品名が書かれた図面を渡されても、どれがどの絵かご存じないでしょうからね。実際に壁に作品が架かった「絵」があれば、「この作品はココね」って具体的に分かっていただけるでしょ?大勢で展示に取りかかる時、このレイアウトがあると大助かりなのですよ。

-なるほど! 細かいお心配りですね! でも、使いこなすまでに1年って、そんなに難しいでしょうか?

二木さん:いえ、ホントに細かいところなんですよ。たとえば、展示レイアウト順にリストを出力できると、展示準備の作業はとても助かりますよね。I.B.MUSEUMでは、レイアウトした作品のリストは出せるんですが、展示の順番とは違うので、Excelに出力して編集するんです。パソコンが得意じゃない私たちは、慣れるまでどうしても時間がかかるんですよね。

-ふむふむ。機能に「あとちょっとの親切」があれば業者さんが助かるのに、と・・・。

二木さん:そうそう、そうなんです。すぐ近くに慣れた先輩職員がいればすぐに訊けるので何でもないことなんでしょうけど、なにぶん少人数ですからね。なんだか難しそうだから・・・と使わないで済ませてしまっていたんですね、当時は。

-逆に言えば、操作に習熟した方が異動になったら、そのまま徐々に使わなれなくなることもあり得ますよね。

二木さん:でも、有り難いことに、担当のSEさんが定期的にお電話をくださったんです。「問題ないですか?」ってね。つい「問題ないです」と答えてしまうこともありますけど。

-電話では説明が難しいこともありますもんね。いま、何かお伺いしておくことはありますか?

二木さん:そう思って書面にまとめておいたんですよ(笑)。よろしいですか?

-・・・い、意外と数がありますね(汗)。まずは・・・。

二木さん:実は、もうすぐSEさんに来館いただくことになっているので、その時でもいいんですけどね。それより、展示室ご覧になります? 実際の様子がおわかりいただけると思いますし。

-ぜひ拝見したいですね。お願いします。


「おしえて!宮本先生」というコピーが
飛び込んできます。

-(絵に見入っている)

二木さん:このパネルのキャプション、3Dレイアウトのオブジェクトで出力できるとありがたいのですが。現在は自分で試作したのを貼ったりしているんですが、1個づつなのでたくさん貼り付けることができなくて。しかも、パネルのサイズも、いろいろあるでしょ?もっと現状に近いレイアウトを示したいんですよね。

-さっきの画面と現場を比較すると、仰ることがよくわかりますね。(キャプション機能の談議へ)

二木さん:というわけで、ホントに細かい要望なんですけどね。

-よく分かりました。ちょっと恐い気がするんですが、恒例ですので、お伺いしたいのですが。I.B.MUSEUMは100点満点で言うと何点ですか?

二木さん:う〜ん、迷いますけど、80点くらいかな?

-ありがとうございます。正直、もっと減点が多いと思っていました。

二木さん:いろいろ言いましたが、実際に使うと、全体的には「親切に作ってあるなあ」と実感しますよ。特に入力の操作のところなんか、「さすがだなあ」と思いますし。

-このご要望リスト、参考にさせていただきますね。では最後に、二木さんご自身、今後、システムをどう活用したいとお考えですか?

二木さん:「台帳」としての役割の強化ですね。検索機能をもっと使いこなすこと、そのために入力情報を充実させること。このあたりに取り組みたいと思っています。

-そうですね。当社も二木さんを見習って、もっと「使う人のため」という考えを重視しますね。今日は大変勉強になりました。ありがとうございました。

<取材年月:2006年6月>

MUSEUM PROFILE

小松市立宮本三郎美術館
明治に建てられた蔵とガラス張りのシャープな建物をブリッジで結んだ個性的な外観が目を引きます。中に入ると木の香りが心を和ませ、展示されている作品も、なんだか居心地が良さそうに見えました。「おしえて!宮本先生」という美術鑑賞講座のタイトル、畳むと手のひらサイズの画集になる館のパンフレットなど、スタッフの方々の心のこもった工夫が、暖かい雰囲気を演出するステキな美術館です。
ホームページ : http://www.kcm.gr.jp/miyamotosaburo/
〒923-0904 石川県小松市小馬出町5番地
TEL:0761-20-3600
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