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収蔵品管理システム I.B.MUSEUM 導入ミュージアムインタビュー

ミュージアム名

地道なデータ入力こそ、システムを活かすコツ。
情報が充実していくと、操作にも自然と慣れるはず。
学芸施設課 学芸係 出来 久美子さん
学芸施設課 学芸係 吉本 明弘さん
学芸施設課 学芸係 出来 久美子さん
学芸施設課 学芸係 吉本 明弘さん

-出来さん、吉本さんが着任された時、I.B.MUSEUMはすでに導入されていたとか。

出来さん:ええ。私が来たのは平成16年4月で、市から公社に運営者が替わるタイミングでした。I.B.MUSEUMは、前任者から引き継ぎました。使い方を教わって。

吉本さん:私は2ヶ月遅れの6月でした。使い方は、出来に習いましたよ。

-なるほど。触ってみて、どんな印象をお持ちになりましたか?

出来さん:正直に言って良いんですよね?(笑) ちょっと難しいシステムだなあ、と思いました。すぐに使いこなすのは厳しいかな、というのが第一印象でしたね。

-インターフェイスの問題ですね? 特に最近は、たとえばWebサイトの操作も、どんどん直感的になっていますもんね。吉本さんはいかがですか?

吉本さん:私も、「難しいな」と。慣れるまでに、少し時間がかかりました。

-そうですか…。今のバージョンで、少し改善を済ませていますので、またご覧いただければ…。では、実際にお使いいただいての感想は? 操作に困ってませんか?

出来さん:実は、操作が分からなくなるほど機能を使いこなせていないんです。当館の場合、業務フロー上で常に使うというシステムではないので、どうしても間が空いてしまうんですよね。なかなか覚えられなかった理由のひとつだと思うんですけど。

-なるほど。そういうご事情なら、弊社にサポートが求めらるところですね。

出来さん:どちらかと言うと、市役所に戻った前任者に電話してしまうかな(笑)。

-そうなんですか…。弊社の対応が良くないんですね…。

出来さん:あ、誤解なさらずに。ハードが止まってしまった時など、そちらにお電話することもありますよ。でも、担当の方が必ずつかまるとは限りませんし、状況をうまく説明できないこともありますし。勝手を知っている前任者のほうが早いんです。

-それは申し訳ありません。業務システムはともかく、会社としては、もっと「話しやすい」環境にしなければ。前任者の方に負けないように(笑)。


復元民家や模型など、子どもの目を引く
展示もたくさんありました。

-使用頻度が高くないとのことですが、データはかなり整備されてますよね?

出来さん:ええ、導入の時、かなり入力したようですね。お陰様で、いまは受入や返却の際には、必ず情報を入力する…という程度で済んでいますよ。

-ほう、新しく受け入れた資料も、きちんと登録されているんですね? それなら、利用状況としては、むしろ業界全体でも順調と言えるほうだと思いますよ。

出来さん:そう言っていただけると嬉しいです。でも、ブランクのままの欄もありますからね。画面を見ると、「もっと使いこなせるはずなのに」と思ってしまって。

-それは、将来のデータ拡充のためのものですし。胸を張れる状態だと思いますよ。

吉本さん:検索機能はよく使いますね。利用者の方から資料の問い合わせをいただいた時には、特に。ただ、まだ従来のカードと併用している状態ですので、やっぱり入力情報をもっと充実させたいと思ってしまうんですよね。

-なるほど、それならば今後が楽しみと言えると思います。ところで、機能面で「もう少し、こうだったらいいのに」という点はありませんか?

出来さん:そうですね…。そう言えば、返却・抹消したものも同じように表示される設定にしてあるのですが、「いま、館にあるもの」を検索しようとすると…。

-「返却・抹消していないもの」という検索条件の入力が必要になるんですね?

出来さん:よくお分かりになりましたね(笑)。これに慣れなくて、検索条件を入力し忘れてしまうことがあるんです。他館さんや関係者に収蔵品の点数を聞かれた時とか、博物館協会などからアンケートが来た時に、数字を間違ってしまったり。

-なるほど。検索した時、「返却・抹消したもの」を除いて表示させたい、と。

出来さん:ええ、検討の価値はあるかな、と。まあ、仕様を決める時にそこまで想定するのは、なかなか難しかったんでしょうけど。 

-「使い始めて分かること」は、よく耳にします。他には、いかがですか?

出来さん:これはハードの問題かもしれませんが、間違ってクリックしたりした時、システムが止まってしまったことがあります。いまは問題ないんですけどね。

-念のため、もう一度よく調べさせますね。吉本さんはいかがですか?

吉本さん:収蔵庫の状態が分かるような情報があるといいなあ、と思っています。管理システムだけでは無理なんですけどね。

-でも、ICタグを使った管理が実用化されれば、収蔵庫の中でモノを動かしながらデータベースの所在情報に反映するということも可能になるかも。そういう技術が確立されればいいのですが。弊社も頑張ります。


迫力たっぷりの堂々とした外観です。

-では、恒例の質問をさせていただきます。I.B.MUSEUMは、100点満点で何点いただけますか?

出来さん:う~ん、どうかな。反省も含めて考えると、70点くらいでしょうかね?

-減点部分は「とっつきにくさ」、ですね。次期システムの課題とさせていただきます。吉本さんはいかがですか?

吉本さん:私も同じですね。自分たちが機能を全部使いこなせていないという部分を考慮すると、やはり70点くらいかなと思います。

-それでは、これからのことを教えてください。すでにインターネット上でのデータ公開も実現されていますが、今後のデータベース活用の方向性は?

吉本さん:今後の課題は、現時点では「情報の充実」のひとことに尽きますね。システムに入っている情報量は、使う頻度に直結すると思いますので。

-ブランク欄のお話ですね。

吉本さん:ええ。紙のカードは不便ですが、付箋にメモが書き足されたりしていると、やはり「情報」になりますからね。システムにできる限り多くの情報を入力していくことが何より大切だと思うんですよね。

出来さん:インターネットに公開する情報も、同じことが言えますね。遠方で足を運べない方のためにも、また目録に掲載していない新しい収蔵品を紹介するためにも、ネット上の情報の充実は必須課題だと考えています。

-仰る通りだと思います。弊社もできる限り支援していきますね。では、これからシステムを入れられる館の方に、アドバイスがあればお願いします。

出来さん:「地道で辛い作業ですが、データはきちんと入れましょう」と。結局、後で苦労するのは自分ですから。これは、私たちにも言えることなんですけどね(笑)。

-データ入力に王道はないということですね。本日はお忙しいところ、ありがとうございました。
 

<取材年月:2008年1月>

MUSEUM PROFILE

薩摩川内市川内歴史資料館
かつては薩摩の国府が置かれた薩摩川内市で、およそ2万年前から現在に至るまでの川内の歴史・文化の流れを紹介してくれる歴史資料館です。国指定史跡「薩摩国分寺跡」関連資料や重要文化財「新田神社文書」 「船大工樗木家関係文書」など貴重な資料の展示のほか、子供たちに人気の復元民家、川内大綱引き関連の資料、地元川内の「平佐焼」、川内出身の岩谷松平と展示品も豊富。本文からも分かる通り、スタッフの工夫と向上心が光る文化施設です。
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