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収蔵品管理システム I.B.MUSEUM 導入ミュージアムインタビュー

ミュージアム名

まもなく「ポケット学芸員」を導入予定。
皆さんにお喜びいただけるサービスを心がけます。
学芸員 両角 佑子 さん
学芸員 両角 佑子 さん

-両角さんは最近ご着任になったんですよね。こちらが初めての美術館ですか?

両角さん:ええ。昨年から当館に勤務しています。

-ほかに先輩の学芸員はいらっしゃるんですか?

両角さん:私のほかに1名います。二人とも同年代なんですよ。

-こちらは来館者も多いですし、なかなか大変そうですね。

両角さん:今は閉館中ですが、郡山にベテラン学芸員がいますから。困った時は相談に乗ってくださるので、頑張っています。

-郡山は私も伺ったことがあります。展示をとても詳しく解説してくださって、現代の日本画により興味を持つきっかけになりました。会津若松のカフェにも作品を展示されていて、そちらも取材させていただいたんですよ。ぜひよろしくお伝えくださいね。

両角さん:ありがとうございます、お伝えしますね。

-さて、着任時はすでにI.B.MUSEUM SaaSが導入されていたわけですが、操作でお困りのことはありませんか?

両角さん:デジタルアーカイブにはもともと興味があって、学生時代もデジタルアーカイブの勉強をしていまして。美術館のシステムも学んだので、割とスムーズでした。

-それはすごいですね! 現場の学芸員でその資格をお持ちの方はまだそんなに多くないと思います。どんなことを勉強されていたんですか?

両角さん:画像処理や映像編集なども習いました。アーカイブのシステムを操作するのは初めてでしたが、すぐに慣れたかな。今はデータのチェックを行っていますよ。

-やはり基礎知識がおありだと、取り組みやすいものなのですね。頼もしいです。


お洒落な街にふさわしい、都会的な外観。

-いまデータをチェックされているとのことですが、何か問題があったのでしょうか。

両角さん:当館では、これまで他館への作品貸出は行っていなかったのですが、昨年からよく貸し出すようになりまして。そこでデータを見直しているんです。

-確認作業は大変そうですね。

両角さん:そうですね。でも、もし間違いがあったら…と思うと、実物と照らし合わせながらチェックするしかないですから。時間はかかりますけどね。

-システムの機能でお役に立つものがあればよいのですが。

両角さん:あ、ありますよ。たとえば、検索結果の一覧って、データの並べ替えができますよね。最近それを教えていただいて、作業が楽になりました。

-それは良かったです。でも、もっと早い段階で細かなサポートをしないといけませんよね。すみません…。

両角さん:それは仕方がないと思いますよ。私自身が途中から引き継いだ形ですし。

-逆に困ったことなどはありませんか?

両角さん:そうですね…。あ、見直し作業という観点で見ると、一覧画面上でデータの修正ができるといいな、と思いました。

-なるほど。ご利用のシーンを考えると、確かにその方がよいですね。開発スタッフと相談してみますね。使っていて不安なことなどは?

両角さん:まとめてデータを修正する時、「一括更新」の機能なら早く作業が進むと思うんですが、まだ使えていないんです。何となく操作するのが怖くて(笑)。

-サポートスタッフがフォローしますので、ぜひお使いください。ほかにはいかがですか?

両角さん:あとは、データ項目の削除が不安かな。どこかにデータが入っているかも、と思うと…。

-その2つは、最初はご不安ですよね。弊社サポートスタッフがお邪魔する時にご確認いただくか、タイミングが合わなければお電話いただければ。電話で手順をご説明しながら、ご一緒に操作しますので。

両角さん:ありがとうございます、心強いです。

-今の例で言えば、一括更新はすべて一度に書き換わってしまうので、「怖い」という感覚はごもっともだと思います。項目を削除する機能は、仰る通りデータが入っていても削除されますので、ご注意が必要です。

両角さん:そうですよねー。

-でも、その項目が「空値でない」で検索して、1件もヒットしなければ「使われていない項目」ということになりますので、事前に点検はできますよ。

両角さん:なるほど。では、実施する時にご相談しますね。

-ぜひ。

両角さん:そう言えば、2点セットで1点と見なす作品があるのですが、別々の作品として登録されているんです。解説文などは共通なので、「合わせて1点」として管理したいのですが、皆さんどう対処しておられるのかな、と。

-館によって見解が分かれるところですね。「作品の状態に関する情報や修復歴などの情報は、別々に発生するものである」というお考えの館では、「別の作品として管理する」方法を採っておられますよ。

両角さん:その方法だと、「組」としての関係がわからなくなりませんか?

-作品データがバラバラにならないように、「関連資料」として相互に紐つける登録をされているケースが多いですね。

両角さん:なるほど、よく検討してから結論を出した方がよさそうですね。

-そう思います。ご検討の際は、お気軽にご相談くださいね。


取材当日は、「水の音色」展が開催中でした。

-「ポケット学芸員」の導入もご検討いただいているそうですね。

両角さん:ええ。9月の展覧会からサービスを開始する予定です。

-それは楽しみです。たくさんの方にお使いいただけるといいですね。

両角さん:はい、ぜひそう願っています。

-こちらは、たくさんの方が来館されますもんね。今日も人が多いですが、リピーターの方も多いのですか?

両角さん:多いですよ。当館では、展覧会のアンケートで「お知らせを送付してもよいですか」とお伺いして、ご了解くださった方にお送りしているんです。もう数千人になるんですよ。

-それは凄いですね! 立地がとてもよいですが、それだけではなく、地道に努力しておられるんですね。

両角さん:7割くらいが女性の方なんですよ。お昼に来られて、ここを起点にランチやショッピングに出かける方も多いみたいです。

-お店の情報をスマートフォンで調べる方なら、「ポケット学芸員」はお喜びいただけるかもしれませんね。

両角さん:そうですね。あとは、ホームページでも作品情報を積極的に発信したいと思っています。当館は現代の日本画に特化していて、若い作家も応援していますから。

-毎年「桜花賞展」を開催されていますよね。そうそう、作家の名前をボタンにしてズラッと並べるような形の公開もできるんですよ。こんな感じで…(PCで作家公開をしている館のページを見ながら)。

両角さん:これはいいですね! 作家の略歴や特徴も公開できるなら、当館でもトライしてみようかな。

-ぜひぜひ。展示替えの時に少しずつでもよいと思いますよ。

両角さん:データを流用できるものから始めるなら可能かな? 「あの作品、いつ観られるの?」というお問い合わせをいただくことも増えてきましたので、頑張ってみますね。

-「現在展示中の作品」も、検索機能を使って自動的に表示できますよ。そのあたりも、また詳しく使い方のご説明に参りますね。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

<取材年月:2016年8月>

MUSEUM PROFILE

郷さくら美術館
現代日本画を専門に扱う美術館。昭和生まれの日本画作家の作品を中心に、その魅力を満喫できる空間を提供するだけでなく、次代を担う画家の活躍の場にもなっています。桜をモチーフにした作品が1年を通して展示されていて、日本の美を心行くまで楽しむことができます。中目黒駅から徒歩5分、春には花見客で賑う目黒川のすぐ近くにあり、周辺にはお洒落なお店が多いこともあって、いつもたくさんの人が訪れる大人気の美術館です。
ホームページ : http://www.satosakura.jp/
〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-7-13
TEL:03-3496-1771
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