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収蔵品管理システム I.B.MUSEUM 導入ミュージアムインタビュー

ミュージアム名

データの公開で、問い合わせ件数も増えました。
資料の活用機会が増えることは、とても嬉しいですね。
主任文化財専門員 古野 徳久 さん
主任文化財専門員 古野 徳久 さん

-香川県立の各施設では、I.B.MUSEUM を長くお使いいただいていますね。ありがとうございます。

古野さん:県内では埋蔵文化財センターが最初ですね。私も、勤務していた頃に利用していましたよ。その後、当館の前身にあたる歴史博物館でもI.B.MUSEUM が導入されたので、異動で再会したという形ですね。

-開館は平成11年でしたよね。

古野さん:ええ。それから、当時の担当が赴任した文化会館でも導入していますよ。のちに私の上司となる方なんですけどね。

-あ、文化会館様には、このインタビュー企画にご登場いただきました。当時は企画を始めてまだ1年で、いろいろ教えていただきました。もう10年か…懐かしいなあ。

古野さん:私も、御社の担当の方とは20年近いお付き合いになります。時間が経つのは早いですよね。

-本当に…。さて、まずは埋蔵文化財センター時代のお話を伺いたいのですが。

古野さん:当時は「バーコードを印刷してコンテナに貼るためのシステム」という感じでしたね。私はシステムの担当ではなかったということもあるのですが、データを検索した記憶はほとんどないんです。収蔵庫のどこに何があるかは、だいたい担当者が記憶していましたから。

-当時は検索の性能も今ほどではなかったですしね。

古野さん:データベースのありがたさを痛感したのは、歴史博物館に異動になった頃です。新任で資料の所在が分からない時は、検索機能さまさまでした(笑)。

-当時のシステムを手直ししながら、ずっと大事に使っていただきましたよね。一昨年のI.B.MUSEUM SaaSへの移行までは、皆さんのお席では使えませんでしたよね?

古野さん:ええ、専用端末が2台あって、みんなで共有していました。展示の検討を始める時には、それぞれの担当者が検索しながらリストを作るのですが、端末が空くのを待つ光景もよく見ましたよ。

-スポーツジムでマシンが空くのを待つみたいな感じですね(笑)。それだけ使っていただけると、開発元としては嬉しい限りです。


大きな吹き抜けが開放的な館内。

-では、I.B.MUSEUM SaaSに切り替えられたきっかけは?

古野さん:Windows XPのサポートが切れたことですね。

-単純明快ですね(笑)。

古野さん:OSの問題以前に、端末が古くなっていましたからね。動作が重くなったり不安定になったりしていましたから、切り替えは必然でした。

-システムが一新されて、何か気になることはありますか?

古野さん:この利用料金ですから、無茶は言いませんよ(笑)。

-いえ、仰ってくださって構わないです(笑)。

古野さん:強いて言えば、帳票ですかね。

-ああ、なるほど…。

古野さん:リストやカードなどの県の制定書式はExcelに出力して編集しているのですが、システムから直接出力できるようになるとありがたいです。でも、御社のサイトを見ると、開発計画にあるみたいですね。

-いろいろと解決すべきことがございまして…申し訳ありません。

古野さん:いえいえ、気長にお待ちしていますよ。

-ほかには?

古野さん:そのほかは、ほとんどの機能が使いやすくなりました。みんな結構使っているみたいですよ。

-そうですか! それは嬉しいですね。

古野さん:この前も「この項目、あまり使わなあ」と思っていたら、誰かが位置を動かしてくれていたり(笑)。

-すごい! 項目設定機能まで皆さんで使いこなしておられるとは。

古野さん:みんな、御社のサイトの「かしこい使い方」を読んでいるみたいで(笑)。前のシステムと違って、自分の席で使えますから、いろいろと気づくようになったようです。

-こちらのように収蔵場所がいろんな場所に分かれていると、収蔵位置の情報管理は必須ですもんね。

古野さん:そうそう、みんなが使うからこその問題もありまして。

-どんなことでしょう?

古野さん:メンテナンスモードに切り替える時、ほかのユーザは強制的にログアウトされますよね。その前に、使用中のほかの職員に通知するような機能があるといいなと思います。

-なるほど、メンテナンスモードを使いこなす方が何人もいらっしゃればこそ、ですね…。これは課題とさせていただきますね(メモ)。

古野さん:そうそう、資料利用のシステムの流れにちょっと違和感があるという声もありますね。あと、マニュアルがもう少し痒い所に手が届くようなものになるとありがたいです。

-マニュアルは現在改定中でして…いろいろとすみません。高松市内はご導入館が多いですから、合同で研修会や意見交換会も実施できないかな、と。

古野さん:それ、ぜひお願いします。四国全域に声をかけてもいいかもしれませんよ。

-わかりました。さっそく検討に入りますね。


玉藻公園が一望できる大きな窓。

-インターネットでもかなりの件数を公開されていますね。(画面を見て)現時点で約4万2千点ですか…すごいな。

古野さん:資料全体は30万点近くになってきましたから、まだまだこれからですよ。

-いやいや、画像も多いですし、この点数はすごいと思います。どうやって実現されたのですか?

古野さん:図録を印刷した時の原稿を使ったんです。テキストデータを活用できたのが大きいですね。

-なるほど、印刷物の原稿の再利用はいい方法ですよね、内容も校正済みですし。では、公開後の反響はいかがでしょう?

古野さん:利用者の方からの閲覧申請は、皆さん、検索してから申し込んでくださるようになってきましたね。資料が特定されていますから、対応もスムーズになりましたよ。

-問い合わせ件数自体はどうですか?

古野さん:増えました。資料をご活用いただく機会が増えるのは嬉しいですよね。

-順調ですね。では、今後についてはいかがでしょう?

古野さん:ちょうど、公開データをより詳しくすることを話し合っていたところなんです。少しご相談してもよいですか?

-ええ、もちろん、何なりと。

古野さん:古文書の文書群についてなんですけどね。詳細な解説文は用意できているのですが、これを1点ずつの資料と一緒に見ていただきたいんです。何かよい方法はありますかね?

-なるほど。では、文書群でひとつのデータを作って、それぞれの文書は関連資料という形で登録してはいかがでしょうか。公開側でも、詳細画面に「この資料に関連する資料」を表示できるようになりましたから。

古野さん:そうか、それならできそうですね。

-ほかにもございましたら、この後に(笑)。

古野さん:では、せっかくの機会ですので(笑)。

-それでは、いったん閉じましょうか。システムを長く、深くご利用いただいていることに、改めて感謝いたします。より充実したサービスをご実現いただけるよう、今後もサポートして参りますね。本日はお忙しいところ、ありがとうございました。

<取材年月:2016年3月>

MUSEUM PROFILE

香川県立ミュージアム
高松駅や高松港に近い玉藻公園(高松城跡)に隣接する総合博物館。歴史博物館と美術館の機能を有していて、県の成り立ちや空海の業績などについて学びつつ、イサムノグチや猪熊弦一郎といった香川ゆかりの美術作品を鑑賞するといった幅広いミュージアム体験が楽しめることで人気を集めています。歴史講座やワークショップも活発で、まさに文化の拠点。落ち着いた雰囲気のカフェや、穏やかな瀬戸内の風景も印象的な高松のランドマークです。
ホームページ : http://www.pref.kagawa.jp/kmuseum/
〒760-0030 高松市玉藻町5番5号
TEL:087-822-0002
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