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収蔵品管理システム I.B.MUSEUM 導入ミュージアムインタビュー

ミュージアム名

システム開発会社は、館の主治医のようなもの。
気軽に対応してくれる体制を続けて欲しいですね。
係長 宮沢 賢臣さん
学芸員 岩渕 睦さん
係長 宮沢 賢臣さん
学芸員 岩渕 睦さん

-I.B.MUSEUMシリーズをずいぶん長くお使いいただいていますよね。ご導入いただいたのは、確か…。

宮沢さん:平成3年に検討を始めて、平成4年1月に導入したようですね。

-弊社の創業前、前身の会社の時代のお話ですね。ご愛用、ありがとうございます。導入のきっかけは?

宮沢さん:紙を使っていた作業を情報システム化するというのは、時代の流れだったんでしょうね。当時、私はまだ赴任していなかったんですが、ちょうどその頃に羽村町から羽村市へ移行するという大きな動きもあったようで。

-宮沢さんが着任されたのはいつごろですか?

宮沢さん:平成11年です。その時点で、I.B.MUSEUMもすでに2代目でしたよ。

-初めてI.B.MUSEUMを触ったときのことを覚えておられますか?

宮沢さん:正直なところ、「よくわからないなあ」という印象でしたね(笑)。私は考古学が専門ですから、情報システムには馴染みがなくて。当時の入力作業は、収蔵資料整理の臨時職員の方にお願いしていましたしね。

-なるほど。特にどのあたりが慣れませんでした?

宮沢さん:検索の「前方一致、後方一致」という概念がとっつきにくかったように記憶していますよ。当時はまだインターネットがそれほど普及していない時代でしたから、「検索する」という行為そのものも馴染んでいませんでしたし。

-作っている側が言うのも何ですが、こんな時代になるとは夢にも思いませんでしたよね、15年前は。


ついつい立ち寄りたくなる、
開放的なエントランス周辺。

-現在、バリバリとお使いいただいているのは、岩渕さんですよね。いつ頃、こちらに来られたんですか?

岩渕さん:平成16年です。着任と同時に使い始めましたよ。

-ありがとうございます!

宮沢さん:彼女は新人として入ったんですが、当時は未入力の資料が多くてね。大変だったと思いますよ、代々たまっていたから(笑)。

-そのお話は、あちこちの館で本当によく耳にします。気が遠くなるような作業ですよね。

岩渕さん:ええ、だから説明書を読むより、とにかく慣れてしまおうと思って(笑)。でも、振り返ってみると、あの経験は本当に役に立ちました。

-ほう? と仰いますと?

岩渕さん:登録作業では必ずカードを見ますから、どんな資料があるのか、どんな情報が必要なのかが自然に理解できるようになるんです。収蔵庫はかなり整理が進んでいたので、先が見えないといった感じではなかったですね。

-なるほど、そういう考え方もありますね!

岩渕さん:システムの扱い方に慣れたら、1日1時間はデータの登録に充てると決めて作業しましたよ。

-勉強になります。ところで、システムが使いにくいとお感じになったことは?

岩渕さん:当時のI.B.MUSEUMには一括登録の機能がなかったので、1件ずつ手作業でしたよね。あれは大変でしたね。リニューアルで機能が付いた時には、本当に助かりました。ノートパソコンを収蔵庫に持ち込んで、Excel上に一気に入力したり。

-まとめて入力したデータを、I.B.MUSEUMに一括登録するわけですね。なるほど、ノートパソコンか…それは効率的な使い方かも(メモメモ)。


敷地には緑が多く、
心が癒されます。

-リニューアルは昨年のことでしたね。一括登録以外に良くなった点は?

宮沢さん:文字数の制限がなくなったのはありがたかったですね。前のシステムでは、入り切らない文字を備考欄に入力していましたから。

-ご不便をおかけしました…。逆に不便になったことは?

岩渕さん:Webブラウザで使えるのはとても便利なんですが、資料情報が1画面に収まり切らなくなったのが残念かな? スクロールする必要がありますから。

宮沢さん:そうそう。あと、展示の履歴などとても重要なデータを目立つ場所にレイアウトできないかなあ、と。「これは去年展示したんだっけ?」とか、「そろそろ下げないと傷んでしまうな」という情報が目に飛び込んでくると便利ですよね。

-なるほど。まだまだ工夫の余地ありということで、社に持ち帰って検討しますね。では、館全体として目指しておられることは?

宮沢さん:そろそろ、インターネットでの公開を目指したいのですが、市の情報管理の方針など、いろいろと超えないといけないハードルもありましてね。情報を公開するにはデジタルの画像を増やさなければなりませんし、とすると今の人数で運用できるのか…と。いろいろと考えてはいますが、課題もあるんですよね。

-なるほど。そのあたりは、当社でも今後ご提案できると思います。岩渕さんはいかがですか?

岩渕さん:もうすぐ、一通りのデータ整備が終わるんです。あそこに箱がありますよね?あの中に入っているカードが全部入力できれば、完了なんですよ。

-それはすごい! 大量にたまっていた状態から、よくそこまで進めてこられました。本当に模範的と言えるのですが、次の課題も見据えておられるのでは?

岩渕さん:ええ。これからは、それぞれの資料情報を充実させていかないと、と思っています。まだまだ、いろんな情報が登録できますから。これからですよ。

-お二方とも前向きなお話で、お聞きしていても気分がいいです。では、これからシステムを導入される館の方々に、アドバイスをいただけますか?

宮沢さん:アドバイスというわけではないのですが、当館は情報セキュリティを重視して、敢えてスタンドアローンを選択しました。ちなみに、私が調べた限りでは、スタンドアローンでも使えるのはI.B.MUSEUMだけのようでしたよ。

-ありがとうございます(笑)。なるほど、更新の段取りがスムーズだった点は、そのあたりにあったんですね。

岩渕さん:私としては、SEの方が協力的かどうかも大きなポイントだと思います。実は、今朝も来ていただいていたんですよ。私が間違って二重に登録してしまったのを、ひとつずつ修正していると言ったら、ざっと全部のデータを点検してくださいまして。

宮沢さん:うん、機動力があるのは助かりますね。ただ、他でも機動力を重宝がられているのか、時々つかまらない時もあるのが玉にキズですけど(笑)。

-も、申し訳ありません(汗)。

宮沢さん:でも、2~3日中には必ず連絡をくださいますから。それより、早稲田さんには、今のような体制を続けて欲しいですね。今の担当の方は10年以上も当館のシステムを見ていただいていますから、もう主治医のようなものなんです。仮に私たちが異動しても、担当医が気軽に対応してくだされば、安心できますから。

-はい、ご期待に沿い続けられるよう、今後も頑張ります。本日はお忙しいところ、本当にありがとうございました。

 

<取材年月:2008年8月>

MUSEUM PROFILE

羽村市郷土博物館
縄文時代の遺跡群から明治・大正時代に栄えた養蚕技術まで、歴史豊かな街として知られる羽村市。宮の下運動公園、羽村市水上公園、そして立川国際カントリークラブなどに囲まれた羽村市郷土博物館は、玉川上水や養蚕関連資料、そして小説『大菩薩峠』の作者・中里介山にまつわる展示品を守り続けています。敷地内には、江戸時代末期の建築とされる旧下田家住宅、旧田中家長屋門などが移築済み。地元市民の散策スポットとしても人気を集めるだけに、子供たちの姿も絶えない人気館です。
ホームページ : http://www.city.hamura.tokyo.jp/category/6-0-0-0-0.html
〒205-0012 東京都羽村市羽741番地
TEL:042-558-2561
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